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托鉢新聞 平成14年9月19日号

無題

ー読み人知らずー

冬が来ると夏がいいと言い、夏が来ると冬がいいと言う
太るとやせたいと言い、やせると太りたいと言う
忙しいと暇(ひま)になりたいと言い、
暇になると忙しい方がいいと言う
自分に都合のいい人は善い人だとほめ
自分に対して都合が悪くなると、悪い人だとけなす
人間は元来身勝手なものだが、
此れが過ぎると鼻持ちならぬ高慢心(こうまんしん)となり、
独善他批(どくぜんたひ)のわがまま根性となる
カサカサに乾ききったあじけない今日この頃、
昔の人情にしっぽり濡(ぬ)れてみたい
衣食住は昔に比べりゃ極楽だが
隣を眺(なが)めて、不平不満の愚痴ばかり、

どうして自分を見つめないのか
静かに考えて見るが良い
つまらぬ自我執着を捨てゝ
得手勝手を慎んだら、
世の中はきっと明るくなるだろう。

先の見えない時代だから      
     今ひとすじのともしびを!

放下著(会員の声)

初めての托鉢

 生まれて初めて、托鉢を体験させて頂きました。その日までにお経を覚えるように言われましたが、少ししか覚えられず不安の出発でした。小雨が降るなか始まり、師匠である住職について行くのが精一杯、ただがむしゃらに歩きお経を唱えました。やさしく声をかけてくれる人もいれば、罵声をあびせる人もあり、いろいろな体験を得て終わりました。
普段私は営業的な仕事をしており、仕事も相手の幸せを考えながら出来れば、又違う世界を垣間見る事が出来るんだろうなと気づかせて頂きました。これからも托鉢を無理せず続けて行くつもりです。仏様とのご縁を少しでも皆さんが結んで下さればと思います。

悟参 合掌



☆尚托鉢の浄財は、各福祉団体等へ寄付されます。
☆この新聞は托鉢の際に配布しています。

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托鉢新聞 平成15年8月23日号

お釈迦様の教え

金持ちではあるが愚かな人がいた。他人の家の三階づくりの高層が高くそびえて、美しいのを見てうらやましく思い、自分も金持ちなのだから、高層の家を造ろうと思った。早速大工さんを呼んで建築を言いつけた。

 大工さんは承知して、まず基礎を作り、二階を組み、それから三階に進もうとした。主人はこれを見て、もどかしそうに叫んだ。『わたしの求めるのは土台ではない、一階でもない、二階でもない、三階の高楼だけだ。早くそれを作れ』と。
 愚かな者は、務め励むことを知らないで、ただ良い結果だけを求める。しかし土台のない三階はあり得ないように、務め励むことなくして、良い結果を得られるはずがない。

(仏教伝道協会訳、仏教聖典より)


先の見えない時代だから      
     今ひとすじのともしびを!

放下著(会員の声)

仏さまとのご縁

 昨年の小雨ふる時季に初めて托鉢をし、それから4回ほど各地でさせて頂きました。何も知らない私は、托鉢の目的がただ浄財を頂く事ぐらいに考えていました。営業で外回りの仕事をしていた私の習性で、同行の人には負けたくないと、頂いた浄財の額が気になって仕舞うのでした。ですから十円より百円の方が有り難いんだろうと思っていたのです。
 そんな時『とてもこの女性は喜捨などして呉れないだろう』と、私が勝手に想像していた女性が、私に近づくなり仏様を拝むよりも丁寧に私を合掌し『ご苦労さまですネ!これは少ないのですが』と、私のお鉢の中へ浄財を喜捨されたのです。  私はその時『ハッ』としました。そして師匠である住職から『托鉢は仏様とのご縁を結ぶ修行ですよ。』と教えて頂いた言葉を思い出しました。私は心の中で仏様に謝りました。これは私の努力や私個人のために入れてくれてるのでなく、仏様に入れて下さっているのだと、そしてとても大事で大切な事をさせて頂いているんだと感じました。それから一生懸命『延命十句観音経』を唱え、彼女の幸せを祈りました。心が少し軽くなり、そして心が『ポ〜ッ』と温かくなりました。  色々な方より喜捨して頂いた一円、五円、百円、千円のそれぞれがとても重く、心のこもった浄財でした。有り難い仏様とのご縁、一人一人の方との出会いを本当に感謝しております。これからもこの托鉢を通して仏様とのご縁を大切にして行きたいと思います。有り難う御座居ました。

実参 合掌

☆尚托鉢の浄財は、各福祉団体等へ寄付されます。
☆この新聞は托鉢の際に配布しています。


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